2022-10-25
空き家は近年の社会問題になっていて、5年毎におこなわれる平成30年の住宅・土地統計調査では全国に848万戸以上の空き家があると報告されています。
そんな空き家の種類や、増加傾向、放置したことによる問題について解説します。
川越市、鶴ヶ島市、坂戸市で空き家を所有している方や、将来的に空き家を所有してしまう懸念がある方は最後まで確認してみてください。
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空き家には種類があり次の4種類に大きく分類されます。
平成30年の住宅・土地統計調査では、賃貸用の空き家は全国に432万戸以上あり、空き家総数の半分を占めます。
新築や中古、マンションやアパートや一戸建てなど種類は問わず、空き家としてカウントしています。
今、住んでいる近所のアパートやマンションにも「入居者募集」や「空室あり」などの看板がついているものはないでしょうか?
それらも含めてすべて数えているため、全国の空き家の大半を占める調査結果となっています。
売却目的の空き家とは中古住宅や新築の建売などを数えたもので、平成30年では全国に29万戸以上の物件があります。
販売中の物件なので数量が前後することもありますが、ここ10年はおおよそ30万戸前後で推移しています。
これらは現在販売中の物件を数えたものなので、不動産売却を依頼して販売開始した場合はこのうちの1件になるということです。
二次的使用の空き家とは、セカンドハウスや別荘など、普段は人が住んでいない状態の空き家を指します。
賃貸用や売却用のように、借主がつくまで、買主が現れるまでの期間が空き家になる種類のものとは違い、空き家を利用する期間とそうでない期間に分かれます。
今はニーズが下がってしまった避暑地の別荘や、スキー場などのリゾート地に乱立したリゾートマンションもこれに該当します。
平成30年の調査では全国に38万戸ほど存在し、大きな増減は見られません。
その他の住宅の空き家と呼ばれる種類の空き家は、売られもせず、貸し出されもせず、期間利用もされない空き家です。
家主の入院や、老人ホームへの入所、転勤などで空き家になってしまった場合も「その他の住宅の空き家」の種類に該当します。
また、相続で取得した使い道のない実家なども同様です。
その他の住宅の空き家に該当する空き家は他の種類の空き家と比べて管理されずに放置されやすく、周辺環境に悪影響をもたらすとして、問題視されています。
もし、その他の住宅の空き家に該当する住宅を所有していて、適切に管理しないで放置している場合には、早急に対策しましょう。
その他の住宅の空き家は平成30年の住宅・土地統計調査で全国で348万戸以上、空き家総数の3分の1を占めていて、社会問題にもなっています。
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増加率が高い種類の空き家は「その他の住宅の空き家」です。
先述したとおり、住宅・土地統計調査において、売買目的や二次的使用の空き家の総数に大きな推移はなく、増加傾向にある空き家の種類は賃貸用とその他の住宅の空き家です。
特に増加率が高いのが、その他の住宅の空き家です。
こうした空き家が増える背景には、高齢化が原因で団塊世代の相続が進み、空き家が急速に増加していることがあげられます。
同時に日本の総人口が減少している中、住宅総数が総世帯数を上回り、その差が開いていることが挙げられます。
核家族化と高齢化も要因で、過疎地域での高齢者の独り暮らしも増えていて、やがて空き家の数もどんどん増加していくでしょう。
一人で暮らしていた親が亡くなって実家を相続したけれど、自宅もあるので実家が不要で持て余している、ということも少なくありません。
そのときは管理または売却することを選択しますが、管理する場合には固定資産税と管理の負担があります。
管理では換気や通水、ポストの整理、庭があれば雑草処分や草木の手入れ、建物が傷んでいれば修繕など、さまざまな管理が必要です。
普段の生活に加えて空き家になった実家を管理することは難しいものではないでしょうか。
しかし、管理が行き届かないと建物はどんどん傷んでしまいます。
建物が傷むほど労力は増えるため、放置される可能性も高くなります。
空き家の管理を業者に依頼する方法もありますが、費用がかかります。
このようなことから、空き家の放置が増加するのです。
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空き家は管理しなければ建物が傷むだけでなく、損壊や倒壊のリスクも発生します。
台風や地震などで建物が損壊し、風などで煽られて近所にある車や家に損害を与えたり、人に当たってしまったら怪我をさせてしまう恐れもあります。
それらは空き家の所有者の責任になるので、損害賠償請求されてしまうこともあるでしょう。
庭の手入れがされずに雑草だらけになり虫が発生したり、野良猫が集まるようになって異臭・悪臭が発生した場合には近隣からクレームが入ることもあるでしょう。
ほかにも、放火や不法侵入など犯罪の被害にあってしまうこともあります。
いずれにしても空き家を放置することにメリットはなく、時間とともにリスクだけが増えます。
自分で管理できなければ業者に管理を委託することも検討しましょう。
近隣に迷惑をかける恐れがある、周辺環境に悪影響を及ぼすと認められた空き家は、自治体から「特定空家」に指定されてしまいます。
特定空家に指定されると、その状況を改善するように指導や勧告が入り、それも放置すると解体命令が出されます。
また、自治体から勧告された段階で、固定資産税の住宅用地の特例が適用されなくなるため、固定資産税額が増額します。
住宅用地の特例が適用されていると住宅用の建物が建っている土地は固定資産税の評価額が6分の1に軽減されるのです。
固定資産税の負担が大きくなるだけでなく、管理も必須になるので空き家を放置しても良いことはないでしょう。
「売却しても大した金額にならないのでは?」と考え、売却に対して後ろ向きに考える方もいるでしょう。
しかし、管理や固定資産税の負担を考えると、少しでも早く売却したほうが良いといえます。
もし、自分で管理できなければ業者に管理を委託する、それも厳しければ少しでも早く売却を検討することが、空き家問題を解決する方法です。
管理ができなければ業者に委託したり、できるだけ早めに売却を検討するようにしましょう。
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空き家は4種類あり、空き家の増加で特に問題になっているものはその他の住宅の空き家です。
その他の住宅の空き家とは賃貸や売却もされず、利用もされないで放置されているものです。
空き家を放置すると近隣に迷惑をかけるだけでなく、自治体から特定空家に指定されてしまい、固定資産税が増額されてしまうこともあります。
もし、川越市、鶴ヶ島市、坂戸市で空き家に悩んでいる方がいたら、川越不動産までご相談ください。
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